最近、メタバースなどが話題になっていることもあって、「NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)」に注目が集まっている。
2021年3月には英国の競売大手クリスティーズがデジタルコラージュのアート作品を競売にかけ、6930万ドルで落札されたことが大きく報じられた。以降も次々と高額でNFTアートが売れている。
フランスサッカーリーグのパリ・サンジェルマンに所属するブラジル代表選手のネイマールも、2作品のデジタルアートを購入したことをSNSで報告している。1作品につき時価で50~60万ドルほどの価格だったらしい。
Twitter創業者のジャック・ドーシー氏が最初に投稿したツイートもNFTで販売され、290万ドル以上で購入された。ちなみに、ドーシーはその売り上げをアフリカの新型コロナ対策をしている慈善団体に全額寄付した。
NFT市場は、今後もさらなる拡大が予想される。米国のブロックチェーン分析会社チェイナリス(Chainalysis)が発表したリポートによれば、21年のNFT市場は410億ドル規模になっているという。
ところで、どのくらいの人がこの「NFT」なるものをきちんと理解しているだろうか。近い将来には、かなり大きなビジネスになっていく可能性を秘めている。25年には現在よりもビジネスが倍増し、800億ドル規模になるとの試算もあるくらいだ。
まず、とにかく分かりやすくNFTとは何かをあらためておさらいしたい。
NFTとは?
NFTとは英語で「Non-Fungible Token」のことで、その頭文字をとったもの。「Non-Fungible」は「替えがきかない」「唯一無二」という意味で、「Token」はその証明という意味になる。日本語では「非代替性トークン」と呼ばれている。代替できないということは、そのデータが複製できないものであると証明できる。
その証明をするのに、取り引きデータの改ざんができないブロックチェーン技術が使われてる。ブロックチェーンは暗号資産(仮称通貨)などで使われることで知られる。
デジタルデータなら簡単にコピーができてしまいオリジナル作品でも価値はなくなってしまうが、NFTではどれがオリジナルなのかを保証してくれる。実世界でも絵画で贋作などが存在するが、デジタルの世界では「本物証明」をブロックチェーンで行うのである。
エンタメ業界にも広がるNFTの可能性
そんなNFTであるが、近い将来に面白いトレンドになる可能性があると筆者は考えている。なぜなら、NFTはアートだけでなく、例えばエンタメ業界にも広がっているからだ。特に興味深いのは、音楽業界。最近ミュージシャンたちが次々とNFTに参入し始めている。
例えば、英国出身のミュージシャン、オジー・オズボーン。21年12月末に、22年1月からデジタルのオリジナルキャラクターを発売すると発表した。同氏といえば、80年代にアイオワ州で行ったコンサートのステージ上で、コウモリの頭を生きたまま噛(か)み切ったエピソードが話題になった。そのことから、NFTのキャラクターはコウモリをモチーフにしたもので、オジーが自ら9666個のさまざまなコウモリのキャラクターを販売するという。
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2201/27/news043.html
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Source: コイン速報 | 仮想通貨ニュース・暗号資産相場情報・5chまとめ
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