米金融大手シティグループ(Citigroup)は、これから注目すべき技術の1つにNFT(非代替性トークン)を挙げている。
2020年12月に20億ドル(約2270億円)だったNFTの市場価値は、2021年に370億ドル(約4.2兆円)まで上昇していると指摘。新しい技術のためリスクもあるが、投資家や企業、消費者らにとって無視できないとしている。
NFTとは
「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ゲームやアート、音楽など幅広い領域で技術が利用されている。
シティグループは2021年10月版として『Disruptive Innovations』というレポートの最新版を公開。このシリーズの8つ目となる今回のレポートでは、業界をまたいで新たなプロダクトを生み出し、市場を変革するような最先端のコンセプトに注目するとした。その中の1つとしてNFTを挙げている。
今回のレポートでは、「NFTとは何か」から誕生の歴史、ユースケースの紹介など、細かくNFTについて説明。その中で、NFTの普及によって生まれる「勝者」と「敗者」にも言及した。
NFTには、ライセンスや商品で新しい収入源を作ることができるメリットがあると指摘。独自のコンテンツや商標を持っている企業が短期的な恩恵を得ることができるとしている。この点からNFTで恩恵を受ける企業として、海外メディアはディズニーやゲーム企業Ubisoftなどを例に挙げた。
一方、シティグループが「敗者」として挙げたのは、従来の仲介企業だ。例えば音楽業界では、NFTによってミュージシャンとリスナーが直接つながることができるエコシステムができれば、仲介企業が音楽配信や著作権から収入を得ることは難しくなると予測している。
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Source: コイン速報 | 仮想通貨ニュース・暗号資産相場情報・5chまとめ
【NFT】米シティグループ「NFTは無視できない技術」