新型コロナウイルスのパンデミックという前例のない衝撃によって、世界経済はめまいを起こしている様子だ。実体経済が足踏みする中、主要国の中央銀行と政府が経済崩壊を防ぐために膨大な資金を放出すると、米国の株式市場は不可解なほど急騰し、金価格も上昇し続けており、ドル相場も不安定になっている。誰も今後について容易に推測できないコロナ禍の状況で、投資のカリスマが率いる世界最大のヘッジファンド運用会社、ブリッジウォーターは、どんな資産を売り、どんな資産を買い入れているのか。Mintがブリッジウォーターの第2四半期(4-6月期)の公示書類を分析した。
ブリッジウォーターのレイ・ダリオ会長が選んだ「コロナ時代の投資先」は中国だった。1650億ドルを運用するブリッジウォーターは、中国と金への投資を最も増やしていた。ブリッジウォーターはETF(上場投資信託)を通じて中国と金への投資を増やした。
ブリッジウォーターの第2四半期の投資内訳の変動を見ると、投資を最も増やした5項目のうち3項目が中国のETFだった。中国の大型株に投資する「iシェアーズ 中国大型株ETF(FXI)」、中国市場全般に収益率が連動する「iシェアーズMSCIチャイナETF(MCHI)」が1位と3位に入った。世界の主要国の中で唯一、新型コロナの感染拡大が落ち着いた中国市場に対する投資比率を拡大したわけだ。
ダリオ会長は、悪化する米中の摩擦によって最も被害を受けた資産は米ドルだとしていた。先ごろFOXニュースの番組に出演し「米中両国の衝突は、貿易だけでなく両国の間で資金事態の流れが滞る資本戦争(capital war)に発展する恐れがあるが、そうなれば米ドルの価値が大幅に下落する可能性がある」との見通しを示した。ダリオ会長の確信を反映するかのように、第2四半期にブリッジウォーターは、ドルが下落する場合に相対的に価格が上がる金への投資を増やした。「iシェアーズゴールドトラストETF(IAU)」「SPDRゴールド・シェアーズ(GLD)」などへの投資をそれぞれ412万ドル、141万ドルずつ増やした(投資増加資産2位、5位)。投資を拡大した5項目のうち残り1項目は米国株式市場に収益率が連動する「SPDR S&P500 ETF(SPY)」だった。
新興国の株式市場からは資金を引き揚げた。投資資産を最も減らした1-5位は全て、ブラジル・インド・韓国など、中国を除いた新興国の株式市場と連動するETFだった。ブラジルの株式市場に投資するETF(EWZ)、インドETF(INDA)、韓国ETF(EWY)が最も大量に売却した投資資産1、2、5位に入った。3、4位は新興国全体に投資するETFだった。
キム・シンヨン記者
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/08/24/2020082480291.html
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版 2020/08/24 20:01
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Source: コイン速報 | 仮想通貨ニュース・暗号資産相場情報・5chまとめ
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