個人投資家の読者が日経マネーに寄せた「投資のよくある悩み」に、スゴ腕の著名個人投資家が親身になってアドバイスを授けます。今回は次の悩みに対して、投資塾を主宰しているDUKE。さん(ハンドルネーム)が回答します。
値が下がった株に見切りを付けられず持ち続け、大損したことが何度かあります。上手な損切りの仕方を教えてください。(斉藤 重幸=仮名、35歳 、 大阪府)
損切りは投資家として成長する重要なステップです。我々は神様ではありません。当然ながら見込み違いや間違いを犯すことがあります。その時の対処が、投資のパフォーマンスを大きく左右するのです。損切りをきちんとすることで投資成績は劇的に向上します。
私も損切りで大失敗を犯してきました。拙著『1勝4敗でもしっかり儲ける 新高値ブレイク投資術』でも紹介したパワーアップという銘柄では、結果的にマイナス33%の損切りで撤退し、1000万円の大損害を被りました。以来、「損切りは命綱」が教訓となっています。もし、前述の取引がマイナス10%の損切りで損失を限定できたとしたら、損失は300万円で済みました。その差は実に700万円です。このように損失を限定することは、同額の利益を得ることと同じ効果があるのです。
あなたが過去に被った損失を振り返ってみてください。損切りがきちんとできて、初期に止血できれば、大損害にはならなかったはずです。「自分は間違える」という事実を受け入れ、間違いに対応できるように自分の行動を変えなければいけません。
まず、可能な限りリスクを低減する。そして、初期の少額の損失を受け入れることで、大きな損失から身を守るのです。損切りをせずに、含み損を抱えたまま放置するようでは、遅かれ早かれ市場から退場を余儀なくされます。それは断言できます。
損切りの要諦は、「損失が10%を超えないことを絶対に譲れない一線にする」ことに尽きると私は考えています。損切りラインに達した銘柄は、親切に「あなたの判断は間違っていますよ」と警告を送ってくれているのですから、即座に機械的に損切りしましょう。
ここで迷ってはいけません。そもそも買値から10%近くも下げた時点で、その銘柄の購入はタイミングか銘柄の選択自体がおかしかったという合図と捉えた方がいいでしょう。「ひょっとしたらいずれ上がるかもしれない」などと考えてはいけません。確率的には圧倒的に損失を拡大させるリスクの方が高いからです。
損切りのできる投資家になることができれば、市場で生き残れるでしょう。それが後に成功する投資家への道につながるのです。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB014AW0R00C24A2000000/
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Source: コイン速報 | 仮想通貨ニュース・暗号資産相場情報・5chまとめ
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