米投資銀行ゴールドマン・サックスの入社1年目の社員らが、過酷な労働環境を改善しなければ退職すると警告している。
内部調査では、社員13人が週平均95時間働き、睡眠時間が毎晩5時間だと訴えた。
また、心身の健康や人間関係にも悪影響が出たとしている。
こうした状況が改善されない場合、社員らは6カ月以内に退職する可能性があると警告している。
17日以降にソーシャルメディアで拡散され始めたこの調査は、同行でアナリストとして働く1年目社員のグループが行ったもの。
今回の調査によって、若い金融アナリストたちが高給のポストを奪い合う、金融街ウォール・ストリートの一流企業における過酷な労働環境の一端が明らかになった。
BBCが入手した調査結果では、ある回答者がこう書いている。
「睡眠不足、先輩社員からの扱われ方、心身にかかるストレス(中略)私は養子として育てられたが、この職場環境の方がまず間違いなく悪い」
別の回答者は、「これは勤勉という域を超えて、非人道的かつ虐待に等しい状況だ」と述べている。
調査によると、すべての回答者が、仕事が友人や家族との関係に悪影響を及ぼしていると答えた。また77%が職場でのいじめにあっていると述べた。
心身の健康を採点する項目では、ゴールドマン・サックスで働く前のメンタルヘルス(心の健康)面では10点中8.8点、身体の健康は10点中9点だった。
一方、就職後の状態についてはメンタルヘルスが2.8点、身体の健康は2.3点となった。
また、「過剰な監視や細かな管理」に直面したと答えたのは83%に上り、17%が頻繁にどなられたり罵声を浴びせられたりしたと述べている。
調査では、勤務時間が週80時間を超えないこと、金曜日の午後9時以降や土曜日の勤務を禁止することなどを推奨。
その上で、ストレス減少に向けて現実的な締め切りの設定やワークフローの改善が必要だと訴えた。
調査を行ったグループは、2月にこの結果をゴールドマン・サックスの経営陣に提出。同行は、このグループやその他のチームでの燃え尽き症候群に対処しているとしている。
広報担当者のニコル・シャープ氏はBBCの取材に対し、「企業活動は力強く、仕事量も史上最高に達しており、社員がとても忙しくしていることは理解している」と述べた。
「新型コロナウイルスの流行もあり、この1年はみながとても疲弊していることは当然だ。だからこそ社員の懸念を聞き入れ、解決に向けさまざまな方策を講じている」
ゴールドマン・サックスは、金曜午後9時から日曜午前9時までの業務を禁止する「Saturday Exception(土曜除外措置)」を徹底するとともに、
若手社員の仕事の一部を自動化しようとしていると述べた。
同行の2020年の総収入は446億ドル(約4兆8500億円)だった。
https://www.bbc.com/japanese/56452713
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Source: コイン速報 | 仮想通貨ニュース・暗号資産相場情報・5chまとめ
【悲報】 ゴールドマン・サックスの若手社員、労働環境の改善訴え 「非人道的で虐待に近い」