そして娘は命を絶った ~“暗号資産”めぐる事件の果てに
https://www3.nhk.or.jp/news/special/jiken_kisha/shougen/shougen47/
遺影には、ほのかの大学の卒業式の写真を使いました。
社会人になったばかりの22歳。
150万円を借りてまで暗号資産の運用をうたう投資に手を出したのは、同級生からのSNSがきっかけでした。
遺書の最後は、こう締めくくられていました。
「服とかは売ってね。多少のお金にしかならんかもやけど」
グループの一部は摘発され、有罪判決を受けました。
娘のようにつらい思いをする人が1人でも減ってほしいと、被害救済の団体設立に協力した母親が思いを語ってくれました。
ほのかの様子がおかしいことに気づいたのは、2020年の9月に入ってからでした。
元気がなく、「どうしたん?」と聞いても返事はありません。
15日を過ぎたころ、ようやく意を決したように打ち明けてくれました。
「×××というグループに150万円を投資したけどお金が返ってこない。だまされた」
詳しく話を聞くと、投資トラブルに巻き込まれていたことがわかりました。
これ以上思い悩ませては危険だと感じ、会社を休んで友だちと旅行に行くように伝えました。
そして九州に旅行に行き、帰ってきた翌日の10月1日でした。
仕事を終えて帰宅すると、ほのかの姿がありません。
「今帰ってきたわ」 「どこ行ってるん?」
LINEでメッセージを送っても、既読にならないまま。
友人たちに聞いても、誰も居場所を知りません。
最悪の想像が頭をよぎり、警察に届け出ました。
そして午前0時すぎ、警察から連絡が入りました。
「娘さんが見つかりました。ホテルの部屋で亡くなっています」
ほのかは私や友人、勤務先などに宛てて、5通の遺書を残していました。
まじめな性格を示すようにそれぞれしっかりと書かれています。
感謝の言葉から始まった私宛ての遺書には、投資トラブルの件がつづられていました。
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Source: コイン速報 | 仮想通貨ニュース・暗号資産相場情報・5chまとめ
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