ビットコインの価格は今年に入り16%下落している。これまで強気だった投資家が、金利の上昇や景気刺激策の終了の前倒しに怯えたことで、イーサリアムやその他の主要な暗号通貨の価格も下落した。
そんな中、昨年2月にテスラのバランスシートに15億ドルのビットコインを追加したイーロン・マスクが、今でもビットコイン、イーサリアム、ドージコインを保有していて「売るつもりはない」と宣言し、インフレ率が高いときはドルを保有しないよう人々にアドバイスした。
「一般的な原則として、インフレの高まりの中ではドルよりも、家などの物理的な資産を保有する、もしくは、自分が良い製品を作っていると思う会社の株式を持っているほうが良い選択だ」と、マスクは3月14日、ビットコインへの強気の投資で知られるマイクロストラテジのCEOのマイケル・セイラーとのツイッター上のやり取りの中で発言した。
「私は今でもビットコイン、イーサリアム、ドージを所有していて、売るつもりはない」とマスクは述べた。
セイラーは、今後数年間の間、「史上最高に近い消費者インフレが続き、資産インフレは消費者インフレの倍のペースで進む」と予測している。さらに、「現金や債権、バリュー株からビットコインのような希少価値のある資産への資本逃避が激化する」と彼は述べている。
マスクは、これに対し「あなたがそのような結論に達することは、全く意外なことではない」と返信した。数十年の歴史を持つビジネスソフトウェア企業であるマイクロストラテジーは、ここ2年ほどの間にビットコインへの投資を強化し、48億ドル(約5660億円)相当のビットコインを保有している。
ここ1年で暗号通貨コミュニティで最も評価の分かれる人物の一人に浮上したマスクは6月に、ビットコインのライバルであるドージコインとイーサリアムが結合すれば、「ビットコインに圧勝できる」と述べていた。マスクは、個人でビットコイン、イーサリアム、ドージコインを所有していると述べているが、彼がいつ、どれだけの暗号通貨を購入したかは不明だ。
利上げでインフレは収まるか?
米労働省が10日に発表した2月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比の上昇率が7.9%と1月(7.5%)より拡大し、40年ぶりの高い水準に達した。ロシアのウクライナ侵攻の前からエネルギー価格の上昇は続いており、ガソリンや家賃や食料品の価格の上昇を招いている。
米連邦準備制度理事会(FRB)は16日、パンデミック以降で初めての利上げに踏み切る見通しだが、その効果に疑問を呈する声もあがっている。
「市場は、FRBが利上げ計画を実行に移すと予想しているが、それが、どこまで、どれだけのスピードで実行されるかは不透明だ」と投資会社AJベルのアナリストのダニー・ヒューソンはコメントした。「物価の上昇を抑えるための利上げの効果には、大きな疑問がある」と彼は述べている。
https://forbesjapan.com/articles/detail/46372
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Source: コイン速報 | 仮想通貨ニュース・暗号資産相場情報・5chまとめ
【仮想通貨】イーロン・マスクが「ビットコインを売らない」宣言の理由